図解:原油高騰の構造的背景と家計への影響
2026年3月9日、WTI原油価格が111ドルを突破。この「世界の温度計」の急上昇が、私たちの生活にどのように連動するのかを構造的に解説します。
1. 米国産油能力の「ねじれ」
米国は産油量1位ですが、国内設備が中東産(重質油)専用であるため、自国の高品質な油を輸出し、わざわざ中東から輸入し続けるミスマッチを抱えています。
2. ホルムズ海峡の脆弱性
世界需要の20%が通る「頸動脈」。日本の原油の9割がこの一本道に依存しており、封鎖は日本経済の「窒息」を意味します。
3. 原油から生まれる製品
沸点により、LPガス、ガソリン、軽油、そして火力発電の燃料となる重油へと分かれます。原油高はあらゆるコストに直結します。
4. スクリューフレーションの正体
所得が停滞する中で、生活必需品の物価だけが「締め付ける(スクリュー)」ように上昇。1世帯あたり年間約36,000円の負担増が予測されます。