MoM-z14 は、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)等によって特定された、赤方偏移 z ≈ 14.44 を持つ超遠方銀河候補である。
遠方銀河の距離を特定する決め手は、原子が放つ固有の光「スペクトル線」である。
「ライマンα線」や「バルマー系列(656.3nm, 486.1nm, 434.0nm等)」は非常に強く、遠方からでも検出されやすい。
初期宇宙では恒星内部での元素合成が十分に進んでいないため、実質的に「水素しか見えない」状態となることが多い。
宇宙の膨張は、光の波長だけでなく「時間の進み方」の見え方にも影響を及ぼす。これを「宇宙論的時間膨張」と呼ぶ。
現象: 遠方の銀河で起きた1秒間の出来事が、地球の観測者には1秒よりも長く見える。MoM-z14の場合、現地の時間が約15倍ゆっくり流れているように観測される。
| 宇宙の膨張史のフェーズ | 特徴 |
|---|---|
| 初期 | インフレーション等の超高速膨張 |
| 中期 | 物質の重力による減速膨張 |
| 現在 | 暗黒エネルギーによる加速膨張 |
これらの方程式に z = 14.44 を当てはめることで、この光が旅した時間は「約135億年」であると算出される。